チョウザメは淡水魚で、古生代や中生代から絶滅せずに現在まで生き残ってきた「古代魚」に分類されており、生きた恐竜ともいわれている。
サメの名前がつくがサメの仲間ではない。というかこのチョウザメは、サメというより、もはやシーサーペントやないかい。
巨大チョウザメを釣り上げる
カナダ、ブリティッシュコロンビア州のフレーザー川で釣りをしていた、フィッシングガイドのイヴ・ビッソンさんと顧客は、とてつもなく長く大きな魚を釣り上げた。それは全長3.2メートル、体重260キロに及ぶチョウザメだ。 ビッソンさんは、チョウザメ釣りが専門で20年近くガイドを務めており、2万2千匹を超えるチョウザメを釣った経験があるというが、これは彼が釣った中で2番目に重かったという。
釣り糸に引っ掛かり、2回水面から顔を出したチョウザメを見て、顧客とビッソンさんは思わずお互いの顔を見つめ合ったほどだ。
キャッチアンドリリースで無事川に戻る
ビッソンさんは、いつもそうしているように、チョウザメにタグを付けて川に返した。動画を見て、チョウザメがまだ生きているかと心配した人もいたが、チョウザメは元気に泳いで帰っていったという。太古の時代から今を生きる古代魚、チョウザメは生きた化石、生きた恐竜とも呼ばれることがある。
ビッソンさんによると、チョウザメは世界最強の淡水魚であり、釣りによる死亡率は0.012%、つまりほとんど死ぬことはないのだそうだ。
フレーザー川で釣り上げられたということは、シロチョウザメである可能性が高い。ビッソンさんは、この魚が100歳以上生き続けると確信しているという。
というか、これがシーサーペントの伝説につながったのではと思うほどには巨大で長い。でもチョウザメは淡水魚なので、さしずめリバーサーペントといったところか。 日本語で「チョウザメ(蝶鮫)」と呼ばれている理由は、体表にある硬いウロコが昆虫の蝶のような形をしていることから「チョウ」、全体的な形が海にいる鮫に似ていることから「サメ」が組み合わさって名付けられた。
だが実際には、は硬骨魚類に属する為、軟骨魚類に属するサメとは系統が大きく異なっている。現在チョウザメ科は、4つの属があり27種が確認されている。
ちなみに英語名では「sturgeon(スタジェン)」だ。
チョウザメのいくつかの種の卵はキャビアに加工される。これが深刻な乱獲につながり、他の脅威と相まって、ほとんどの種が絶滅危惧種になっている。