20.10.17
何年か前に友釣りでこんな鮎が掛かったことがあります。
有田川のダム上です。
いったいどうしたものだろうとオトリ屋さんにもっていって訊いてみたら、皆から一様に「それは鵜にかまれたものだと言われました」
確かにその頃は鵜が大挙して有田川ダム上に飛来してきている年でした。
ここ数年はあまり聞きませんが、猟友会の鵜の群れの追い払いが功を奏しているのかもしれません。
近畿のあちこちの川でもこの鵜の大群による被害は鮎釣りにとっては難儀な問題となっています。
鵜が増えたのは浄化槽の設置などによって河川の水質環境が改善され鵜のエサとなる小魚が増えたのが原因だとなると、人為的に我々の都合よく自然界のバランスを誘導していくのはなかなか難しいことだと思います。
海は今、窒素やリンの排出規制が進みすぎて栄養塩が減少し魚の薄い海となってきています。
なので少し驚きますがまた海に栄養をまかなくてはならないというエンリッチな時代になるのではないのかとも言われていますね。
兵庫県域ではすでに下水の処理水を実験的に以前より多めにリンを含んだままで海域に排出しています。
我々の社会生活と環境のバランスはそう簡単ではないことをいみじくも語っている施策でしょう。
栄養塩を減らしすぎたら増やす。増やしすぎたら減らす。
さて、これからどうなっていくのでしょうか。